伊藤卓美シリーズ

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伊藤卓美シリーズ

版画家・伊藤卓美による、美しく温かみのある絵柄が魅力の人気シリーズです。
美しい印刷としっかりとした札の手触りは、遊ぶのはもちろん、飾ったり眺めたりするだけでも楽しい逸品。
あなたのお手元にもぜひいかがでしょうか。

版画「歌留多」のきっかけ

 以前、武井武雄(童画・版画家)の回顧展会場で、氏が制作した『歌留多』に出会い強い衝撃を受けた。
 それは明らかに、娘さんのために作られた手造りのもので、“親”の愛情に満ち溢れていたからだった。私も武井武雄のように、自分で作った歌留多で子どもと一緒に遊べたらどれだけ贅沢なことであろうと思った。
 結婚して、実際に子どもが生まれたとき、手製の鯉のぼりや武者絵の旗等と共に歌留多の制作に取り掛かった事はいうまでもない。

 実際に作ろうと考えると、アイディアや絵の図柄等を決めるのにかなりの労力と時間が必要となる。アイディアは収集していた『郷土玩具』に決まったが、純粋な気持ちだけで作る生活のゆとりはなかったので『仕事」として歌留多の制作を企画、結果としてそれで子どもと遊べたら…といううまい方法を考えた。
 良く解釈すれば、ただ仕事(商売)として作るのではなく、心のこもった作品の制作になったという事であろうか。
 後作には、“子どもに花の名前ぐらいおぼえてもらいたい”と思って作った『花の歌留多』。宮澤賢治生誕百年を自分のこだわりの記念として作った『宮澤賢治歌留多』があり三部作となった。

 また、日本一周の旅をテーマにした双六として、各都道府県の絵に『山と花』を木版画で仕上げた。
 車窓から見える山々は、最初に“旅”という実感を与えてくれます。花は、都道府県の花を採用し、例えば青森県は“りんご”というように、特産物とすぐ分かるものや、歴史・由来に基づくもの等、けっこうその他を教えてくれています。

伊藤卓美

伊藤卓美

伊藤卓美
版画家。
1946年宮城県登米郡登米町(現・登米市)に生まれる。
2004年日本版画会会長。2024年宮沢賢治イーハトーブ賞受賞。
現在:早稲田大学エクステンションセンター講師・無所属

代表作:「郷土玩具いろは木版歌留多」、「花の版画いろは歌留多」、「宮沢賢治木版歌留多」、「木版画なつかしの歌かるた」など。
著書: 『もらってうれしい木版画の年賀状』(日貿出版社)、『宮沢賢治の山猫と遊ぶ楽しい木版画教室』(日貿出版社)、『どんぐりと山猫』(点字本)など。